ゆらゆら

最近寝過ぎているつきみですこんばんは。
昨日はあまりに眠くて記事書けませんでした…仕事朝からだったしね、忙しかったしね。

さて。せっかくなのでこの前読んだ「博士の〜」の感想を書こうと思いますよ。

博士の愛した数式」(小川洋子 著)
オススメ度:★★★★☆


すっごく売れてるみたいですね。刊行が2003年で、私が買ったものは58版でした。ちなみにハードカバーです。文庫が出てるんですが、読みたい!と思った時は映画公開開始してたので、文庫版を書店でみかけなくなりまして。ちょっと切ない思いをしつつハードカバー買いました。
読んだことのある方、あるいは映画観に行かれた方もたくさんいらっしゃると思いますが、またこれから映画に行かれる方のために、ネタバレしない程度の簡単なあらすじ。
事故で脳に障害を負い、新しいことを覚えても、それを80分しか維持できない数学博士と、彼の家に家政婦として派遣された女性、その息子の「ルート」が主な登場人物。主人公は家政婦の「私」で、彼女の視点で物語が進んで行きます。私とルートと博士の日々っていうのが内容です。
何ていうか、とてもとても丁寧で優しい世界です。実は登場人物それぞれ背負っているものがあるんですが、そういうものを包み込んで温かい、って感じ。数字への愛と、人への愛が全体に緻密に書いてあるなーって感じました。
ってここまで書いて、今更登場人物の名前が明記されてないことに気がつきました。ルートっていうのもあだ名なんですよ。主人公の家政婦協会に依頼に来るのは博士の義姉(老未亡人)なんですが、その人も名前が出て来ません。でもだからって何も困らないというか、全く支障はなかったです。
ただつきみは数学が致命的に苦手なので、数学が(ていうか数字が)好きだったらもっと楽しめたんだろうなーと。


でも本読んで映画がもっと観たくなりました。深津さんが…深津さんが観たいんだぁぁぁ!